営業代行には電話やFAX・DM(ダイレクトメール)などいろいろありますが、近年注目されている効果的な営業方法がメールを使ったアプローチです。メールと言っても、営業先のメールアドレス宛てに送るのではなく、企業のホームページなどに設置されている「お問い合わせフォーム」から送信する方法です。
このお問い合わせフォームへのアプローチは、通常の電話やFAX・DMなどを使った営業方法よりも1.5倍~2倍以上の効果があるとされています。新規開拓や業績アップにお悩みの営業担当者の方にはぜひとも知ってもらいたい営業方法です。
この記事では、このお問い合わせフォームへのアプローチのメリット・デメリットやおすすめの営業代行サービス5つをご紹介します。
お問い合わせフォームへのアプローチのメリット・デメリットとは?
お問い合わせフォームへのアプローチには、以下のようなメリットがあります。
メリット
- 一度に多くの営業対象にアプローチできる
- 営業にかかる人員や時間・コストを大幅削減できる
- お問い合わせフォームからのメールは読んでくれる可能性が高い
- アポイントからの成約率(受注率)が他の営業方法に比べて高い
まず、お問い合わせフォームへのアプローチが優れているのは、一度に多くの営業対象に営業をかけることができる点です。
通常、電話をかけたり、FAXやDMを送ったりするのは一件ずつ営業をかける形になりますが、メール送信では一度に大量の営業対象に送信することができます。
電話営業だとアプローチするだけでも1か月間かかってしまう営業先リストにも、メールだと3日間もあればすべて送信することができます。そのため、営業にかける人員や時間、コストを大幅に削減することが可能です。
さらに、営業代行サービスを使えば、たとえ営業マンが1人もいない中小企業やスタートアップ企業でも比較的簡単に新規開拓を図ることができます。
さらに、通常のメールに比べ、お問い合わせフォームからのメールは読んでもらえる確率が高いことでも知られています。通常の営業メールだと迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうケースもありますが、お問い合わせフォームからのメールは必ず担当者まで届くようになっています。
そのため、開封率も高く、関心のある案件であれば、企業のトップも目を通してくれる可能性が高いのです。従来の電話やFAX・DMによる営業では、なかなか担当者までつながらないケースも多かったため、お問い合わせフォームからの営業はその点でも効果的だと言えます。
また、お問い合わせフォームへのアプローチでは、営業先リストにメールを送信した後は、基本的に送信相手からの返信を待つだけとなります。
返信をくれる相手は、自社の商品やサービスに何らかの関心のある企業になりますので、そこから具体的なアポイントやさらに商品・サービスの成約(受注)に至る確率も格段に高いのが特徴です。
アポイントからの成約率(受注率)を比較すると、電話・FAX・DMによる営業はおおよそ15~25%であるのに対し、お問い合わせフォームからのアプローチだと約40%にも上ります。
このように、お問い合わせフォームからのアプローチは従来の営業方法に比べてかなり効率的だと言えます。
一方で、この方法には以下のようなデメリットもあります。
デメリット
- 営業先リストの作成やリスト管理に手間がかかる
- 代行業者によってサービス内容や料金プランがさまざまなので見極めが必要
お問い合わせフォームにアプローチする上で、最も手間がかかるのが営業先リストの作成やリスト管理になります。
特に、自社でこのアプローチをやろうと思ったら、営業先リストの作成から管理まですべてを行わなければなりません。最低でも数百件、多ければ数万件にも上る営業先リストをゼロから作成するのも大変ですし、その1件1件を管理するのはさらに多くの労力が必要です。
ですから、それらを代行してくれる営業代行サービスが存在するのですが、業者によってサービス内容や料金プランが実にさまざまです。
安いと思って申し込んだら、初期費用や想定外の費用がかかってしまったり、アポイントにつながらないのに料金だけ取られてしまうケースもあったりします。
ですから、営業代行サービスといえどそのサービス内容や料金プランの見極めが必要であり、自社にあった代行業者を選ぶことがとても大切なのです。
ここでは、お問い合わせフォームの営業代行サービスを初めて利用される方にもわかりやすく、おすすめの業者・サービスを5つピックアップしてみました。
それでは、さっそくご紹介します。
お問い合わせフォーム営業代行のおすすめサービス5選
1. APOLLO SALES(アポロセールス)
株式会社Onionが独自に開発した高機能な自動メール営業ツールを使ったサービス。数十万社以上の膨大な企業データベースを保有しており、自動で営業リストも作成可能。大手企業をはじめ多数の導入実績があるサービスです。
ここがおすすめ!
- アプローチしたい企業の条件を指定するだけで自動的に営業リストを収集可能
- 収集した営業リストに自動でメール送信できる
- 充実した導入サポートもあり
費用の目安
- 月額制(月額数万円~) ※契約期間などによって料金変動あり。詳細は要お問い合わせ。
2.Future Search(フューチャーサーチ)
月額料金6,500円からという低価格から始められる営業代行サービス。AIサーチエンジンでウェブ上にある企業情報をさまざまな角度から分析・収集できるのが特徴。営業リストの作成からアプローチまでをほぼ自動化できるのがメリットです。
ここがおすすめ!
- フリーワードまたはアプローチしたい企業の条件から自動でリスト収集
- 「お問い合わせしたい会社リスト」と「メール送信内容」を指定するだけで3日以内に送信が可能
- 30日間無料お試し登録あり
費用の目安
- ライトプラン(営業リスト取得のみ)月額6,500円
- ベーシックプラン(営業リスト取得・営業代行)月額27,500円
- プレミアムプラン(要望に応じたカスタマイズサービス)月額98,000円(※料金はいずれも税別)
3.CROWDビジネス
https://www.realworld.jp/crowd/client
1,000万人の会員を有する国内大手のクラウドソーシングサイトに業務を発注できる「CROWDビジネス」。約950万人のワーカーで月間15万社以上へのアプローチが可能。さらに、最安プランではお問い合わせフォームへの送信が確認できた件数分のみ料金が請求されるため、無駄なコストがかかりません。
ここがおすすめ!
- 発注から最大2営業日以内にアプローチ開始が可能
- 営業リスト作成や自動返信メールの選別、お問い合わせ済みの企業への架電アプローチなどをオプションで追加可能
- CROWDビジネスの中から厳正された優良ワーカーが代行してくれる
費用の目安
- 要見積もり(詳細はお問い合わせから)
4.テイクウェーブのお問い合わせ営業代行
https://takewave.net/services/form/
営業支援を手がける株式会社テイクウェーブが提供する1通36円からのお問い合わせフォーム入力代行サービス。連絡先が不明の営業先も企業名のみでアプローチが可能。過去の導入事例の中には、アポイントからの受注率が50%という実績もあります。
ここがおすすめ!
- 営業先リストの企業名(ホームページ)からお問い合わせフォームを検索
- 送信したいメール内容を代行入力
- 配信日や配信結果、ホームページURL、お問い合わせフォームURLなどをまとめた配信済みリストデータを納品してくれる
費用の目安
- 初期費用10万円(全プラン共通)
- 制限なしプラン 1通36円~
- 2,000件以上プラン 1通34円~
- 5,000件以上プラン 1通32円~
5.オートアポ
アポイント1件あたり8,000円という完全成功報酬型のお問い合わせフォーム営業代行サービス。全国400万件の企業データベースを保有しており、アプローチから3日間で30件のアポイントが獲得可能。完全成功報酬型なので、料金体系が明確で余計な手数料が発生しないのが大きなメリットです。
ここがおすすめ!
- 営業したい対象業種と営業エリア、送信したい文章を指定するだけですべておまかせOK
- 保有データベースからだけでなく、検索エンジンからのリスト収集やクライアント企業の保有リストからもアプローチ可能
- 3日間で1万社以上の企業にアプローチできる
費用の目安
- アポイント1件あたり8,000円(完全成功報酬型)
まとめ
お問い合わせフォームへのアプローチはうまく活用できれば、従来の営業方法よりも短時間・省コストで多くの成果を上げることができます。活用のポイントは、営業リストの作成とアプローチの効率化にあると言えます。
効率化を最大限にするためには、営業代行サービスの利用がおすすめです。しかし、営業代行にはさまざまなサービスがあり、料金プランも月額制・送信単価・成功報酬型までいろいろな種類がありますので、自社にあった営業代行を選ぶことが大切です。
自社の業種・ご予算・解決したい営業課題などをもとに、ぜひふさわしい営業代行をお選びください。